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国内外の情勢 秋山孝の記録
2011年(平成23)

  • 北朝鮮の金正日総書記が急死、世界に波紋
  • 中東に民主化の波、カダフィ大佐死亡
  • 米特殊部隊がビンラディン容疑者を殺害
  • タイで大洪水、日本企業が操業停止
  • 米アップル創業者ジョブズ氏が死去
  • 東日本大震災と東電福島第1原発事故
  • サッカー女子W杯、なでしこジャパン世界一
  • 円が戦後最高値を更新、円売り介入、輸出産業苦境に
  • 八百長問題で大相撲春場所中止、25人が角界追放
2011年(平成23)・59歳

  • 受賞:日本建築学会大会・建築デザイン発表会「建築vsモノづくり」部門 特別賞/長岡商業高校100周年記念モニュメント「百年の風」
  • グラフィス・ポスター・アニュアル2012金賞3個(2007年より計14個)(アメリカ・ニューヨーク)
  • 個展:「秋山孝in浜田2011」(島根・浜田市世界こども美術館)
  • 個展:「秋山孝ポスター展3」(APM)
  • 個展:「秋山孝ポスター展/ユーモアとアイディア」(韓国・アラム美術館)
  • 個展:「秋山孝ポスター展」(新潟県立近代美術館)
  • 個展:「秋山孝in芝パークホテル2011」(東京)
  • APM企画展:メキシコ革命100年・独立200年記念「Voices in Freedom 展 」in長岡
  • 展覧会:「ポスターアクション”25 on 25″」チェルノブイリ 1986―2011 福島/主催:4th BLOCK グラフィックデザイナー協会(ウクライナ)
  • 展覧会:国際ポスターフェスティバル・リブリアナ’11「差別の面々をあばく!」(スロベニア・リブリアナ)
  • 展覧会:「反原発ポスター展」/主催:反原発ポスター展実行委員会(東京・桑沢デザイン研究所)
  • 展覧会/講演:地震ポスター支援プロジェクト(東京工芸大学)
  • 講演:「長岡の教育の歴史」(APM)
  • 講演:第51回関東甲信静地区造形教育研究大会・新潟大会/記念講演(新潟・長岡リリックホール)
  • 第1回上海アジアグラフィックデザインビエンナーレ組織委員会委員(中国・上海)
2012年(平成24)

  • 米大統領選でオバマ氏再選
  • ロシアで大統領選、プーチン氏が4年ぶり復帰
  • 中国の経済成長率減速、対日関係悪化の影響も
  • 衆院選で自公が政権奪還、第2次安倍内閣発足へ
  • 尖閣、竹島の領有権問題で日中、日韓関係が悪化
  • iPS細胞の山中教授にノーベル賞
  • ロンドン五輪でメダル最多の38個
●2012年(平成24)・60歳

  • 還暦を迎える
  • 彌高神社 御守デザイン(秋田)
  • グラフィス・ポスター・アニュアル2013金賞2個(2007年より計16個)(アメリカ・ニューヨーク)
  • 個展:「越後百景十選 秋山孝ポスター展3」(APM)
  • APM企画展:「ノーモアフクシマ」展
  • 展覧会:UEFA EURO 2012「Sports Culture 2012」(ポーランド)
  • 展覧会:「多摩美術大学×ポーランド・カトヴィツェ芸術アカデミー交流展」(多摩美術大学美術館)
  • 展覧会:「グラフィックアートアンドデザイン展」多摩美術大学&ポーランド
  • カトヴィツェ 芸術アカデミーin札幌(札幌プラニスホール)
  • 展覧会:「GLOB-ALL MIX in Tokyo」(多摩美術大学図書館)
  • 展覧会/講演:地震ポスター支援プロジェクト(東京工芸大学)
  • 展覧会:「地震ポスター支援プロジェクトinメキシコ」グラフィックアート国立美術館 (メキシコ・ケレタロ)
  • 講演:「ワルシャワ国際ポスタービエンナーレについて」(APM)
  • 審査:第1回東京装画賞 実行委員長・審査委員長
  • 審査:ワルシャワ国際ポスタービエンナーレ 審査委員
  • 審査/講演:育夢創造KIDSプロジェクト「第1回 KIDS絵画コンクール」(新潟県民会館)
  • 審査:第64回宮日総合美術展 審査員 主催:宮崎日日新聞
  • 審査:第3回アンデルセン公園 きりがみコンクール(ふなばしアンデルセン公園 子ども美術館)
  • 次兄・幸夫(63歳)10月31日死去
国際ポスターフェスティバル・リブリアナ'11 カタログ
国際ポスターフェスティバル・リブリアナ'11 カタログ
国際ポスターフェスティバル・リブリアナ’11 カタログ

ぼくのポスター作品は、世界で活躍する。それは、他の芸術作品と比較すると非常に簡便なインターネット・コミュニケーションと作品運搬の国際宅急便のおかげだ。想像を絶するスピードで世界を駆け巡っている。しかも、言葉を越えた理解しやすい視覚言語表現を駆使しているからだ。今回のポスター作品は、リブリアナ(スロベニア)で開催された「国際ポスターフェスティバル・リブリアナ’11」に招待出品したものだ。国立スロベニア美術館で2011年9月19日から10月14日まで開催された。そして、テーマは「差別の面々をあばく!」で難問であった。世界の人種がテーブルで国際会議をしているイメージだ。テーブルの足は、差別を象徴する色を配色した。

秋山孝
秋山孝

1986年チェルノブイリ原発事故が起きてから25年が経った。その悲劇を記念して”4th Block”グラフィックデザイナー協会 (ウクライナ)により国際ポスター展「ポスターアクション”25 on 25″」の展覧会がウクライナのハリコフ “House of Artist(芸術家の家)”で4月26日に開かれた。同時開催でモスクワ始めロシア各地・ワルシャワ・ドイツなどで開催された。ポスターは二つの原子炉、チェルノブイリと福島が重なり合い激しく揺れている姿をデザインした。25年経ってもチェルノブイリの教訓は活かされているのか疑問を感じる。つまり、人間は悲しいことに過去の災害からあまり学ばないということがよく分かった。

「百年の風」

「風を感じる」「風を聞く」「風を知る」をテーマに創立100周年記念モニュメント「百年の風」を制作しました。モニュメント「百年の風」は算盤の玉の形状から生まれ、構造はバランスと調和の美を持ち天にそびえ立ち自立しています。「風を感じる」「風を聞く」「風を知る」という純粋な造形です。そして「士魂と商才」をおおらかに天に告げる100年のメッセージです。この純粋造形は、接触・連結する圧縮材を連続的な張力ストリングで統合・安定化させるという「テンセグリック・システム」(命名:斎藤公男工学博士)から生まれています。
第2回国際漫画芸術フェスティバル 2011(ICAFE)
第2回国際漫画芸術フェスティバル 2011(ICAFE)
第2回国際漫画芸術フェスティバル 2011(ICAFE)

韓国ソウル特別市の北西に隣接する高陽市(ゴヤン)のアラム美術館で2011年12月21日~2012年4月1日まで開催された「第2回国際漫画芸術フェスティバル 2011(ICAFE)」のテーマは「芸術と環境・生態・生命」だ。「漫画」を「芸術」として捉えた視点は国際的にもめずらしい。そのためのポスターデザインは、生命形態学から見た「脊柱の宗族発生–サルからヒトへ 」のプロセスの入り口から結果をシンボリックにデザインした。つまり脊椎のデザインが変化したことで二足歩行が生まれた。環境・生態・生命をユーモアのある漫画芸術のフォルムで表現した。そして、特別展として「秋山孝ポスター展/ユーモアとアイデア」も開催された。

秋山孝/高田清太郎
秋山孝/高田清太郎
第51回関東甲信静地区造形教育研究大会・新潟大会/記念講演

第51回関東甲信静地区造形教育研究大会・新潟大会/記念講演

秋山孝/秋山孝ポスター美術館長岡にて

秋山孝/秋山孝ポスター美術館長岡にて

彌高神社
秋山孝/高田清太郎
彌高神社 御守デザイン(秋田)
還暦

還暦は、干支がぐるっと回って生まれた年の干支になり、新たな暦の始まりだ。とうとう、2012年5月18日ぼくの還暦の年がやってきた。 多摩美術大学イラストレーションスタディーズのメンバー(卒業生)が、お祝いにトレビュートポスターを制作してくれた。それぞれとても魅力的であった。 ぼくは、ポスターに人生を賭けてきた。それならお返しは、自身の還暦ポスターをデザインすることだと思い制作した。はずかしいが「自分自身を自分で支配できない運命の還暦」 それがぼくだ、というのが見えてきた。まるで人形遊びの藁人形が宙に浮いているようだ。ゴヤの名作「人形遊び」だ。そこに脱力した無力のぼくが遊ばれているそんなぼくがいる。

ワルシャワ国際ポスタービエンナーレ
ワルシャワ国際ポスタービエンナーレの審査員として5月にポーランドを訪れた。ぼくは、1985年に初めてワルシャワに訪れて以来ビエンナーレが開催するたびに参加している。ポスターの聖地のような街だ。世界からたくさんのポスターデザイナーが集まり国際交流の場である。審査は7人の国際審査委員の長い議論の末、各部門の金賞受賞者が決まり式典は最高に盛り上がる。このポスターは、展覧会告知のためのものでワルシャワの街中に貼られる。デザインは、ワルシャワのシンボルの人魚とポスタービエンナーレのマークとをモチーフにした。まるで日本の国旗のようだがビエンナーレのシンボルロゴだ。人魚が果敢にワルシャワを救う姿を描いた。
ワルシャワ国際ポスタービエンナーレ カタログ
ワルシャワ国際ポスタービエンナーレ カタログ
中央:レフ・マエフスキ(ワルシャワ国際ポスタービエンナーレ議長)
中央:レフ・マエフスキ(ワルシャワ国際ポスタービエンナーレ議長)
ワルシャワ・ヴィラヌフポスター美術館
ワルシャワ・ヴィラヌフポスター美術館
秋山孝in四川成都(桂湖公園 湖心楼)

秋山孝in四川成都(桂湖公園 湖心楼)
秋山孝in四川成都(桂湖公園 湖心楼)1
秋山孝in四川成都(桂湖公園 湖心楼)2

今年の中国での展覧会「秋山孝in四川成都2012」展(6/27~7/25)は四川省成都区政府の向かいにある桂湖公園の湖心楼で開催された。その庭園は、隋唐の時代に建設され2000年を経た優雅な佇まいだ。唯一保存され重要文化財に指定されている。日本の庭園とは異なり雄大な優雅さがある。オープニングセレモニーでは、小雨が降り、池に咲く蓮が美しく輝いていた。ぼくの作品は、その空間と想像以上に調和していた。展覧会ポスターのデザインは、四川のシンボル「パンダ」が竹薮のグリーンに同化し、芸術家のアングルに入った瞬間を現した。出会いの感動だ。ぼくたちは、いつも自然の中で美との出会いを探している。

秋山孝ポスター展4
「秋山孝ポスター展4」は、越後をテーマとした「越後百景十選」(10点)をメインに展示した。以前からぼくは、故郷の越後をモチーフとした「越後百景」を制作しようと考えていた。越後は、まだまだ計り知れない魅力とその美しさに満ちあふれている。そこには、奥深い歴史と人間性のある生活から出てくる独特の表情と、その自然による地形や人が育んできた文化があるからだ。江戸の浮世絵師、北斎や広重とは少々異なるが、現代のメディアであるポスターで越後の美を表現したいと制作した。ポスターデザインは、歴史ある建物が残る長岡市摂田屋、機那サフラン酒本舗(創業者:吉澤仁太郎)の豪奢なエントランスと母屋それに明治44年の木製看板も描いた。
秋山孝ポスター展4
秋山孝ポスター展4

五十嵐威暢 多摩美術大学学長
ギャラリートーク(会場にて)

五十嵐威暢 多摩美術大学学長
秋山孝ポスター展4

2012年6月に多摩美術大学美術館において開催された「多摩美術大学 × ポーランド・カトヴィツェ芸術アカデミー交流展」のセレクション展として、札幌プラニスホールで開催した。ポーランドは、歴史的な軋轢や勢力分布に翻弄されながらも、独特で優れた芸術家や文化人を輩出してきた。カトヴィツェ芸術アカデミーは、版画とポスター芸術に優れた美術大学として知られている。版画とポスターの展覧会は今までに見られない試みである。ポスターデザインは、2羽のトキが重なり合いながら羽ばたく姿を描いた。トキの学名は「ニッポニア・ニッポン」で、日本で二つの大学が交流するのは意義深い。赤は、ポーランドと日本の国旗の色を表す。