家事労働だけではなく、学校教育の一環としても行われる掃除。
この掃除の歴史は古く、飛鳥時代にまでさかのぼる。日本に掃除が文化として根付いたのは、大化の改新前後といわれている。
中国から仏教思想が入ってきた頃で、貴族階級の間で普及し始めたようだ。その後奈良時代には、祭祀に箒が用いられ、宗教的な意味合いがあった。平安時代になって、庶民の間で掃除の習慣が根付いた。
箒を手に持って神仏の場所を祓い清めることを「掃」といい、これが語源となった。