鈴虫やカブトムシなどの虫を飼っておくかごのことをいう。虫取りをする時に、一時的に入れておくものもある。
現在では塩化ビニールやプラスチック製のものが主流だが、もともとは竹などで作られていた。
伝統的工芸品に指定されている駿河竹千筋細工(するがたけせんすじざいく)が有名である。
日本では平安時代より貴族の間で、鈴虫やコオロギを虫かごに入れて声を観賞する文化があった。
江戸時代になると東海道や駿府(現在の静岡市)のおみやげとして人気が高くなり、虫売りの業者も増えていった。あまりに増え過ぎたため、虫売りの業者を36人に制限するという法令が出され、水野忠邦に廃止されるまで40年近く続いた。