必要であり重んじられるさま、丁寧に扱うさま、大事にするさま、急を要するさまをいう。
大切(大事)な人、大切(大事)なものなど、かけがえのないものや丁寧に扱うさまの場合どちらの語も使うことができるが、「大事」の方がよりくだけた感じがある。
「切迫する」「大いに迫る(切る)」の意を漢字表記して、音読みさせた和製漢語である。
平安末期には、「緊急を要するさま」の意から、「肝要なさま」の意として用いられるようになり、中世では「かけがえのないもの」の意から、「心から愛する」という意で使われるようになった。