日本の芸能の踊り方、動き方をいう。元々は地をするような足づかいで巡り回る旋回運動をいい、躍動運動をさす踊りとは区別されていた。その後ダンス(dance)の和訳として舞踊という言葉ができると、両者の区別はつかなくなった。
一般的には、神楽(かぐら)、舞楽(舞を伴った雅楽)、能、地唄舞などをいう。
舞は「無」と「舛(せん)」が組み合わさった字で、「無」は衣の袖に飾りをつけて舞う人の姿を現し、「舛」は左右の足が外に向かって開く形を現し、無の状態にあった人が、足をすすっとすべらせながら舞い始めた姿を現している。